浄水器の選び方|家庭用は何を基準に選べばいい?失敗しない選び方を解説

「家庭用の浄水器を買いたいけれど、種類が多くて何を基準に選べばいいかわからない」

浄水器には、蛇口直結型・ポット型・据え置き型・アンダーシンク型などさまざまなタイプがあります。

さらに、商品によって「除去できる物質」「カートリッジの交換時期」「ろ過流量」「本体価格」「ランニングコスト」も異なります。

そのため、価格だけで選ぶと「思ったより使いにくい」「カートリッジ代が高かった」と後悔することがあります。

この記事では、家庭用浄水器を選ぶときに確認したいポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。

結論|浄水器は「除去性能・タイプ・交換コスト」の3つを優先

家庭用浄水器を選ぶなら、まず次の3点を確認しましょう。

  1. 必要な物質を除去できるか
  2. 家庭の使い方に合ったタイプか
  3. カートリッジを無理なく交換できる価格か

特に重要なのが「除去性能」です。

「高除去」「浄水性能が高い」と書かれていても、すべての商品が同じ物質を除去できるわけではありません。

商品ごとに除去対象や性能が異なるため、購入前に仕様を確認することが大切です。

水道水のカルキ臭が気になる方は、水道水のカルキ臭の原因と対策も詳しく解説しています。


浄水器を選ぶ前に知っておきたいこと

浄水器は、水道水をろ材に通すことで、臭いや濁りなどを低減するための製品です。

代表的なろ材には、活性炭や中空糸膜、イオン交換体などがあります。

商品によって採用されているろ材や組み合わせが異なり、それによって対応できる物質やろ過性能も変わります。

また、浄水器の性能表示を見るときは、メーカー独自の「高性能」という表現だけを見るのではなく、JISなどの試験方法に基づく除去性能が記載されているかを確認すると比較しやすくなります。

実際に東レの浄水器では、JIS S 3201や浄水器協会規格基準(JWPAS B基準)に基づいて、項目ごとに浄水能力を測定しています。(トレビーノ® | TORAY)

浄水器だけでなく、ウォーターサーバーも選択肢に入れている場合は、初期費用やランニングコスト、使いやすさを比較して決めることが大切です。

ウォーターサーバーと浄水器のどちらがお得なのか、費用や使いやすさを比較した記事も参考にしてください。


家庭用浄水器の種類を比較

まずは、浄水器のタイプから選びましょう。

蛇口直結型

蛇口に直接取り付けるタイプです。

メリット

  • 設置が比較的簡単
  • シンク周りのスペースを取りにくい
  • 水道水をそのまま浄水できる
  • 比較的リーズナブル
  • 日常的に使いやすい

デメリット

  • 蛇口によっては取り付けられない
  • カートリッジ交換が必要
  • 浄水時に水量が落ちる場合がある

「手軽に浄水器を使いたい」という家庭には、最も検討しやすいタイプです。

特に賃貸住宅や、キッチンを大きく工事したくない家庭にも向いています。


ポット型

ポットのような容器に水道水を入れて、カートリッジでろ過するタイプです。

メリット

  • 蛇口に取り付ける必要がない
  • 蛇口の形状を選びにくい
  • 冷蔵庫で冷やして使える
  • 必要な分だけ浄水できる

デメリット

  • ろ過するまで時間がかかる
  • 冷蔵庫内に収納スペースが必要
  • 一度に大量の水を使う用途には不向き

「飲み水を中心に使いたい」という人に向いています。

料理にも大量に使いたい場合は、蛇口直結型や据え置き型のほうが使いやすい場合があります。

蛇口に取り付けずに使える浄水器を探している方は、ブリタのポット型浄水器も候補になります。


据え置き型

キッチンのシンク周辺に本体を設置するタイプです。

メリット

  • 比較的高いろ過性能の商品がある
  • 浄水を多く使いたい家庭に向いている
  • 蛇口直結型より本体の選択肢が広い

デメリット

  • 設置スペースが必要
  • 本体価格が高くなりやすい
  • ホースなどの取り回しが必要

飲み水だけでなく、料理にも浄水をたくさん使う家庭に向いています。


アンダーシンク型

シンク下に浄水器本体やカートリッジを設置するタイプです。

メリット

  • キッチン周りがすっきりする
  • 大容量のカートリッジを採用した商品がある
  • 日常的に大量の浄水を使いやすい

デメリット

  • 設置工事が必要になる場合がある
  • 本体価格・工事費が高くなりやすい
  • 賃貸住宅では設置しにくい場合がある

新築やリフォームなどでキッチンを整える場合に向いています。


浄水器の選び方①「何を除去したいか」を確認する

浄水器選びで最も重要なのが、除去性能です。

ただし、「除去項目が多ければ必ずベスト」というわけではありません。

重要なのは、自分が気になる物質を除去対象としているかです。

例えば、

  • カルキ臭が気になる
  • 水道水の味が気になる
  • 鉄サビや濁りが気になる
  • より多くの物質を除去したい

など、目的によって選ぶべき商品が変わります。

商品ページでは「除去対象物質」「浄水能力」「総ろ過水量」などを確認しましょう。

「手軽に使える蛇口直結型の浄水器を探すなら、東レ トレビーノもチェックしてみてください。


浄水器の選び方②「除去項目の数」だけで決めない

浄水器には「○項目除去」「高除去タイプ」などの表示があります。

一見すると、除去項目が多い商品ほど優れているように見えます。

しかし、比較するときは項目数だけでなく、それぞれの除去性能や総ろ過水量も確認することが重要です。

例えば、同じ「PFOS・PFOA対応」でも、商品によって試験条件や総ろ過水量などが異なる場合があります。

そのため、

除去項目数 → 個別の除去性能 → 総ろ過水量

という順番で確認すると比較しやすくなります。

除去性能を重視して浄水器を選びたい方は、クリンスイのラインアップもチェックしてみましょう。


浄水器の選び方③ カートリッジの交換時期を確認する

浄水器は本体を購入して終わりではありません。

定期的にカートリッジを交換する必要があります。

そのため、購入前に必ず確認したいのが、

  • カートリッジの価格
  • 交換時期
  • 総ろ過水量
  • 交換用カートリッジの入手しやすさ

です。

例えば、東レの蛇口直結型には600L・900L・1,500Lなど、商品によって異なるろ過容量があります。使用量によって交換目安も変わります。(トレビーノ® | TORAY)

「本体が安いから」という理由だけで選ぶのではなく、1年間でカートリッジにいくらかかるのかまで考えると失敗しにくくなります。


浄水器の選び方④ 1年間のランニングコストを見る

浄水器は長期間使うものなので、本体価格だけで比較するのはおすすめしません。

例えば、

本体価格+1年間のカートリッジ代

を考えると、実際のコストを比較しやすくなります。

さらに長く使うなら、

本体価格+数年間のカートリッジ代

まで確認するとより正確です。

例えばこんなケース

本体が安くても、カートリッジを頻繁に交換する商品なら、長期的には高くなる可能性があります。

逆に、本体価格が多少高くてもカートリッジが長持ちする商品なら、ランニングコストを抑えられる場合があります。


浄水器の選び方⑤ 1日にどれくらい水を使うか考える

家庭によって浄水器の使用量は大きく異なります。

飲み水だけ

1日に数L程度なら、ポット型でも十分使いやすいでしょう。

飲み水+料理

料理にも浄水を使うなら、蛇口直結型が便利です。

大量に使用

家族の人数が多かったり、料理や飲用で大量に使ったりする場合は、総ろ過水量の大きい商品や据え置き型・アンダーシンク型も候補になります。

浄水器のカートリッジ交換時期は、使用水量だけでなく、水質・水圧などによっても変わります。メーカーも使用環境によって交換時期が変わると案内しています。(トレビーノ® | TORAY)


浄水器の選び方⑥ ろ過流量を確認する

「浄水器を付けたら水が出るのが遅くなった」という失敗を防ぐには、ろ過流量も確認しましょう。

ろ過流量とは、浄水器を通したときに、どの程度の水量を処理できるかを示す数値です。

例えば、東レの蛇口直結型には1.6L/分のろ過流量を持つモデルがあります。(トレビーノ® | TORAY)

料理などで大量の水を使うなら、ろ過流量が低すぎる商品はストレスになりやすいでしょう。


浄水器の選び方⑦ 蛇口に取り付けられるか確認する

蛇口直結型を選ぶ場合は、購入前に必ず蛇口との適合を確認しましょう。

蛇口の形状によっては、取り付けできない場合があります。

特に、

  • シャワー付き水栓
  • センサー水栓
  • 特殊な形状の蛇口
  • 浄水器一体型水栓

などは注意が必要です。

「人気商品だから買ったけれど、自宅の蛇口に付けられなかった」という失敗を防ぐためにも、メーカーの商品ページで対応する蛇口を確認してから購入しましょう。


浄水器の選び方⑧ お手入れのしやすさを見る

浄水器は水を扱う製品なので、本体の清掃やカートリッジ交換のしやすさも重要です。

特に確認したいのが、

  • 浄水口を洗えるか
  • 本体を取り外しやすいか
  • カートリッジを交換しやすいか
  • 水が溜まりにくい構造か
  • パーツを洗浄できるか

です。

毎日使うものだからこそ、性能だけでなく「清潔に保ちやすいか」も確認しましょう。

浄水器だけでなく、蛇口やシンク、スポンジなどのキッチン用品も定期的にお手入れすることで、キッチンを清潔に保ちやすくなります。

キッチン用品を清潔に保つための具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。


浄水器の選び方⑨ カートリッジ交換を忘れにくいか

カートリッジには交換時期があります。

商品によっては、交換時期を表示するダイヤルやデジタルサインが付いているものもあります。

例えば東レには、浄水の使用残量をカラーやデジタル表示で知らせるモデルがあります。(トレビーノ® | TORAY)

交換時期を忘れやすい人は、こうした機能がある商品を選ぶと管理しやすくなります。


浄水器の選び方⑩ 浄水器の「使わないとき」の管理方法も確認する

浄水器は、長期間使用しない場合にも注意が必要です。

メーカーによっては、一定期間使用しなかった場合にカートリッジ交換を推奨しています。

また、ポット型では浄水を冷蔵庫で保管し、24時間以内に使用するよう案内している商品もあります。(トレビーノ® | TORAY)

「旅行で数週間家を空けることが多い」という家庭は、購入前に使用停止時の管理方法も確認しておきましょう。


失敗しない浄水器の選び方|5ステップ

迷った場合は、次の順番で選べばOKです。

STEP1|用途を決める

まず、

飲み水だけなのか、料理にも使うのか

を決めます。

STEP2|浄水器のタイプを決める

  • 手軽に使う → 蛇口直結型
  • 飲み水中心 → ポット型
  • 大量に使う → 据え置き型
  • キッチンをすっきりさせたい → アンダーシンク型

というように考えます。

STEP3|必要な除去性能を確認

商品ページで除去対象物質を確認します。

「○項目」という数字だけではなく、具体的な対象物質まで確認しましょう。

STEP4|カートリッジのコストを確認

本体価格だけでなく、

カートリッジ価格×年間交換回数

を確認します。

STEP5|蛇口適合・使いやすさを確認

蛇口直結型なら取り付け可能か確認。

さらに、

  • ろ過流量
  • 交換サイン
  • お手入れ
  • カートリッジの入手性

までチェックすれば、かなり失敗しにくくなります。


タイプ別|こんな人におすすめ

蛇口直結型がおすすめの人

  • 初めて浄水器を使う
  • 手軽に設置したい
  • キッチンのスペースを取りたくない
  • 飲み水と料理の両方に使いたい

ポット型がおすすめの人

  • 飲み水が中心
  • 蛇口に取り付けたくない
  • 冷たい水を飲みたい
  • 賃貸住宅で手軽に使いたい

据え置き型がおすすめの人

  • 浄水をたくさん使う
  • 高い浄水性能を重視したい
  • シンク周りに設置スペースがある

アンダーシンク型がおすすめの人

  • キッチンをすっきりさせたい
  • 浄水を大量に使う
  • 長期間使うことを前提にしている
  • 新築・リフォームなどで設置環境を整えられる

浄水器選びでよくある失敗

「一番安い商品」を選ぶ

本体価格だけで選ぶと、カートリッジ代が高くなる可能性があります。

購入前に1年間の維持費まで確認しましょう。

「除去項目が一番多い商品」を選ぶ

除去項目数だけでなく、自分が必要とする物質が対象になっているか確認することが重要です。

カートリッジの交換時期を確認しない

交換時期は商品によって異なります。

また、使用水量や水質などによっても変わる場合があります。(トレビーノ® | TORAY)

蛇口との適合を確認しない

蛇口直結型では特に注意が必要です。

ろ過流量を確認しない

料理などで大量の水を使う家庭では、水の出るスピードがストレスになる可能性があります。


浄水器を選ぶときのチェックリスト

購入前に以下を確認しておきましょう。

  • 用途は飲み水中心か料理にも使うか
  • 浄水器のタイプは家庭に合っているか
  • 除去したい物質が除去対象になっているか
  • JISなどの試験結果が確認できるか
  • 総ろ過水量は十分か
  • ろ過流量は十分か
  • カートリッジ価格はいくらか
  • 年間の交換回数はどのくらいか
  • 蛇口に取り付けられるか
  • お手入れしやすいか
  • 交換時期を確認しやすいか
  • 長期間使わない場合の管理方法を確認したか

この項目を一つずつ確認すれば、価格だけで選ぶよりも、自分の家庭に合った浄水器を見つけやすくなります。


浄水器は「本体価格」より「使い続けやすさ」で選ぼう

家庭用浄水器は、単純に「高い商品=良い」「安い商品=悪い」とは限りません。

重要なのは、

家庭の使用量・必要な除去性能・設置環境・カートリッジコスト

が合っているかどうかです。

特に初めて購入する場合は、

①タイプ → ②除去性能 → ③ろ過流量 → ④交換時期 → ⑤ランニングコスト

の順番で確認すると選びやすくなります。

毎日使うものだからこそ、購入時の価格だけでなく、カートリッジ交換まで含めた「長く使いやすい浄水器」を選びましょう。

まとめ

家庭用浄水器を選ぶときは、次のポイントを確認することが重要です。

  • 浄水器には蛇口直結型・ポット型・据え置き型・アンダーシンク型がある
  • 用途に合ったタイプを選ぶ
  • 除去項目の数だけで判断しない
  • 必要な物質が除去対象になっているか確認する
  • JISなどの試験結果を確認する
  • 総ろ過水量とろ過流量を確認する
  • カートリッジの交換時期を確認する
  • 本体価格だけでなくランニングコストを見る
  • 蛇口直結型は取り付け可能か確認する
  • お手入れや交換のしやすさも重要

「とりあえず安い浄水器を買う」のではなく、自分の家庭でどのくらい水を使い、何を重視するのかを決めてから選ぶことが、失敗を防ぐ一番のポイントです。

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